煎餅の歴史

煎餅の由来

煎餅は弘法大師が、唐からその製法を聞き、山城国葛野郡嵯峨小倉(現在の京都府南部)の和三郎に亀の子煎餅の製法を伝え、これを嵯峨天皇に献上されたのが始まりとされています。
その当時、小麦粉に果糖を加えたものと、米粉にで味を付けてこれを蒸し、薄くのばして丸型でぬき、天日で干したものを鉄板で焼いたもの(現在の塩煎餅の元祖)が、二つの異なった煎餅に分かれたものでしょう。

甘味煎餅

江戸時代、元禄年間までは、ごく粗末なものであったがこの頃より急速に発展した。文化年代(1810年)神奈川宿の若菜屋が、初めて小麦粉に卵、砂糖を加えた、亀の粉煎餅を製造し、大奥や参勤交代のときに御用賜り、好評を博したとあります。
米 菓

米菓類は糯米、粳米などを使用し、品種や名称など多種多様である。当時はごく粗末なものであったが、江戸時代(1800年頃)になり醤油が常用されるにつれ、手焼き煎餅、醤油煎餅として売り出されるようになった。また、あられ、かきもち類は古くから家庭で保存食とされてきたとされています。
これらの煎餅は、特に関東の名物として嗜好され現在に至っています。

豆知識

元来、煎餅は民衆的にできた菓子ではあるが、室町時代からあったといわれ、高貴な人々や茶人に好まれた、松風などもありました。

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